
クラシックバレエとアレキサンダーテクニック
アレキサンダーテクニックとは?
アレキサンダーテクニックとは、自身の体のどこを、どうすれば動かせるのか、体の使い方に関する知識を高め、それらを演奏や練習などに応用するための技法です。
バレエとアレキサンダーテクニックについて
海外のスポーツ選手が、技術向上のためにクラシックバレエを取り入れている話は大変有名です。
スケート選手、野球選手など、体を自在に扱うため、クラシックバレエの技術は、すべての動作の基礎要素となっているためです。
立ち姿、座る姿勢、腕の使い方など、それはチェリストにとっても例外ではありません。
アレキサンダーテクニックの概念の一つに、腕。というものがあります。
普通は、腕、と聞かれると、肩から先を腕。と認識すると思います。
しかし、クレシックバレエや、アレキサンダーテクニックでは、それは正しい認識ではありません。
腕、は、鎖骨、肩甲骨含む、そこから先。すべてが 腕。となります。
クラシックバレエで、腕を遠くへ伸ばして。という指示があったとします。
すべてのバレリーナは、肩甲骨を外側へ広げて、腕の距離を長く伸ばしてその姿勢を作ります。
右手で弓を持ち、真っすぐ外に引っ張ってチェロは音を出します。
その際、肩から先だけを動かしただけでは、実際に弓は真っすぐ外側に動かすことができず、体からの距離が足りないため、曲がってしまいます。
そこで、クラシックバレエとアレキサンダーテクニックの技術、肩甲骨を使う。という必要性が出てきます。
クラシックバレエとアレキサンダーテクニックの技術は共通点が多く、自身の体を理解するのに貴重な要素です。
チェロは体で演奏する楽器です。
自分の体をうまく使いこなせなければ、正しく演奏することができません。
ですが、たった一つの動作、力を抜く。という動作だけでも、大勢の人が力の抜き方を知らないのです。
どのようにすれば力が抜けるのか、どこの筋肉をどのように動かせばスムーズに弓が動かせるのか、イメージは人それぞれ違いますが、コツさえつかめれば徐々に体は言うことを聞いてくれるようになります。