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本格的にチェロに取り組みたい方へ
​奥が深いチェロレッスンのお話
鳥
​ちょっと難しいお話になるよ!
本格的なチェロの勉強を望んでいる方や、小さなお子様のレッスンを真剣に考えているお母さま方など
興味のある方は読んでみてね!
​・ただ曲が弾けるようになればそれで満足ですか?・
美しく演奏するためのコツ
​響きのツボをおさえた音程の作り方
美しい演奏フォーム

チェロは音程を自分で作っていく楽器です。

ピアノのように鍵盤をたたけばドの音が鳴るわけではありません。

 

音程には ツボ というものが存在します。

たとえば ド の音を指で押さえて音を出したとします。

その音程がツボにはまると、ビブラートをかけなくても、のびやかで、風が吹くとそのまま音がどこまでも遠くへ飛んでいくような透き通る響きが勝手に出てきます。

ですが、指の角度がほんの少しずれただけで、そのツボから外れてしまうため、響きがうまく音に乗れずに、たとえ綺麗なビブラートをかけることができても、その楽器の持つ本来の響きを出す事はできません。

細かな音程を作ることは、プロでも難しいとされています。

大体あっている音程。これは普通の事ですよね。

ですがそれ以上の ツボ をおさえた音程を聞き取るためには、初めはどうしてもプロの耳が必要です。

教室では、演奏する技術。だけではなく、耳を育てて行くこと。も大切にしております。

特に、小さなお子様の場合、初めの耳の訓練がとても大切で、今後の成長に大きく関わることとなってきます。

初めは音の違いが判らなく、困惑することもあるかもしれません。

ですが、音程を聞く耳、音色を聞く耳、を同時に鍛えてまいりますので、だんだんと、その違いを理解することができるようになります。

ユーチューブなど、動画でさまざまな曲を演奏しているチェリスト。

男性は力強くロマン的に、女性は美しく妖艶に。

見ているだけでも憧れますよね。

見てくれの悪い姿勢で演奏しているチェリストは、見かけたことがないはずです。

チェロはただ演奏出来るだけでは楽しみは半減してしまう楽器です。

チェロという楽器は、女性の体をイメージしてデザインされているのをご存知でしょうか?

楽器のデザインそのものですら、見た目の美しさをいかにして表現させることができるか、きちんと造形も芸術的作品として研究され、造られています。

ですので、その芸術作品であるチェロを演奏する私たちも、美しいフォームで演奏出来なければいけません。

美しいフォームは、チェロの音色に直結するため、当教室では、クラシックバレエの体の使い方を研究し、取り入れることで、それを楽器の演奏に応用しながら、姿勢、腕の使い方など、美しく演奏するためのフォームを、基礎の段階からお伝えしています。

腹筋を使って音を出す、呼吸、どこの筋肉をどう動かせば無駄な力を省くことができるのか。

クラシックバレエの技術を生かすことで、それがチェロを演奏するための重要な要素となるのです。

​お子様を育てたい方へ

3歳からヴァイオリンを習っていました。

5歳からずっとピアノをさせていて。

こんなお話はよく耳にされると思います。

よく、プロのヴァイオリニストを目指す場合は3歳からはじめないと間に合わない。

聞いたことがありますよね?

 

なぜ、3歳なのか?

人の持つ音感には、2つの種類があります。

絶対音感、と、相対音感。です。

絶対音感とは、例えるなら壁をトントンとたたいた時に、それが何の音なのか。ド?レ?ミ?など、瞬時に判断できる才能の事です。残念ながら、この絶対音感は生まれ持った才能といわれており、3歳までにその才能が開花されなければ、後に身に着けることは出来ないとされています。

では、絶対音感の才能のない子供はチェロは出来ないのでしょうか?

そうではありません。

音感にはもう一つ、楽器を演奏する上での最大の要素といっていい、相対音感があります。

チェロを演奏する上で欠かせないのが、こちらの相対音感となります。

これは、たとえばピアノで ドミソと弾いたとします。

ドの音をピアノで弾いて、これはドの音じゃあこれは?と言ってミの音を弾きます。

すぐにミの音だと判断できるのが、相対音感です。

基準のある音程と比べたときに、もう一つの音程がどの程度の違い、高いか低いかを判断できる才能です。

相対音感は誰でも鍛えることができ、チェロを学ぶ上で最も必要とされる音感です。

小さいお子様の場合、聴覚が大人よりも優れており、微妙な音程の変化をきき分けることが出来るので

この相対音感を小さいうちから鍛えていけば、かなり正確で美しい音程をチェロで作る事が出来ます。

相対音感を鍛える時期が遅いほど、正確な音程を作ることは難しいとされています。

よって、人口密度が極端に多いヴァイオリンでプロを目指す場合

3歳からはじめて音感を鍛えなければ音程の練度で遅れるため、間に合わないといわれるゆえんです。

つまり、出来るだけ小さいころから耳を鍛えてお子様の成長を手助けする。ということが

弦楽器を学ぶ上で最も重要な理想条件の一つとなります。

ですが、これらはあくまでも理想的な条件の一つであり、そうでなければならない。と決めつけられたものではありません。

大きなお子様を持つ親御様は、あまり深く考えすぎて悩む必要はないでしょう。

チェロの場合は、大学からチェロをはじめ、プロの演奏家で活躍する方も実際に大勢いらっしゃいます。

早ければ早いほど少しお得。その程度と思っていただいてかまいません。

うちの子はもう小学3年生だから今からじゃ間に合わないわ‥。

と、どうかあきらめないであげてください。

お子様がチェロに興味があるようなら、まずは教室へ通ってみましょう。

それで十分、間に合います。

切なのはお子様の上手になりたいという気持ちと

それを支える親御様の精いっぱいの応援です。

ですので、自宅での練習やレッスンなども、親御様の協力が不可欠になっており

教育の一環としてチェロを学ぶ。という意味も込め

出来ればお子様と一緒にレッスンへ来ていただき

おうちでどのような練習をしたらいいのか、お子様と一緒なって勉強することが大切です。

是非とも、温かい目で、お子様の成長の手助け、ご協力をお願いします。

​最後に
散歩に行きます

チェロを弾けるようになる。これはどなたでも可能です。言ってしまえば、教材さえ買ってしまえば、独学でも時間さえあれば誰にでもできてしまうでしょう。

でも、そこには大きな落とし穴があります。

教材やインターネットのチェロ講座をいくらあさっても、美しい音を出すための力の抜き方、自分の最適なフォーム、腕の重さの乗せ方。それは教材を読んだだけでは絶対に理解できません。

手の大きさ、体の大きさ、腕の重さ、一人として同じ人はいません。

その人の一番美しい音を引き出せるやり方を、的確に教師自身の目で見極めてあげなければいけないのです。

音楽大学へ行くと、体を動かす体操の授業があります。

これはいかにして自分の体を楽に使えるようにできるか。という授業の一環として行われています。

ヨーロッパや海外の音楽大学などでは、アレクサンダーという人が編み出した、

アレキサンダーテクニック と呼ばれる、体の使い方を学ぶレッスンが、クラシックバレエなどを含め、実際に行われています。

チェロは音を作るのが最も難しい楽器です。

でも音の作り方はプロの耳で細かく聞き取らなければ、その人に何が不足しているのかを判断するのはとても難しいことです。

細かな音程の違いも、自分ではあっていると思っていても、それが本当に正しい音程なのかどうか、素人では判断することは出来ません。

いかにものびやかで丸い音が響いているように聞こえていても、実際には腕に無駄な力が入っていて、もっと響きのある音が作り出せるはずが、自分では気が付けていないということは、誰にでも大いにあり得るのです。

他とは違う、一段上質なレッスンを、どうぞ感じていただけたら幸いです。

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